『salt and sugar 〜zyun vocaloid series B side BEST Album〜』
zvs-0009(THE VOCALOiD 超MASTER 24 (13.4.27)企画盤)







11.メタ

この世全ての悪と共に

車窓を一人ぼんやり眺め線になる外界を追う
いつか目にした小説を思い心音はセンチメンタル

揺らぐ景色は灰で描いた風景画のようなモノクロ
それは私の心の中の彩(いろどり)を表すメタファー

こんな世界でありふれた幸せにまみれたい
けれど見つけた宝石箱
その中に何も無かったらどうしよう?

正しさから逃げ出せない
息の詰まるコミュニティーを抜けても
光だけ見て生きてきたから
眩んだ瞳で何も見えないだろう

 もしも神なる存在がいて運命の全てを担い
 僕らが明日食べる物さえ決められた事柄だったら
 こんな世界にありふれない幸せは見つかるの?
 空っぽならどんな宝石箱だって邪魔なだけだ!

それきり彼は思考をやめた
何もかもが下らなく思えた
閉じた箱に鍵までかけて
それでも捨てれずいつまでも持っている

こんなモノクロの景色など全部塗り替えてやればいい
それを信じて生きていく誰も未来を知らずに

 「こんな世界」だなんて割り切るなら明日を生きろ

神の目を誤魔化すことが
正しい事じゃないというなら

あえて胸を張って生きてやろう

この世全ての悪と共に




12.涅槃 -Pass away-

上も下も右も左も
ここには何も無い事を
理解できず幾日経ったかさえわからない

僕らが世界と呼んでいた場所が
ミクロの渦に沈んでいく
箍の外れた魂
終着点のない旅の始まり
何処へ往こう?
嗚呼、望むのなら何処へでも

始まりと終わりは裏表
世界が集約されていく
僕ら所詮ひとかたまりのマクロ
出会うでもなく共に在る

この全ての物事は繋がっていて
知り得る何もかもは一部分で
けれどもそこにいるうちは到底証明不能だから
今も僕が言う事は間に受けなくていい

僕が見てる世界だけが存在しているという仮説
僕が君で君が僕なら解かる気がした

生命の振り子はその身を休めて
永遠の時を刻み始めてゆく
骸を離れた魂
始発駅を知らぬ旅の終わり
何処へ往こう?
嗚呼、望むのなら何時まででも

思い出す事などないのさ
忘れる事が不可能なだけ
君と共に生きた証など
この螺旋に深く刻まれている

きっと真実とはいつでも残酷な物だから
僕が今此処で見ている事が真理だとしても
君にはまだ知る必要の無い事なのだと思うんだ
だからこの詩は僕の現世の独り言




13.ニコニコのうた

ニコ ニコ ニコとニコ
巡り逢えばニコニコ
溢れるファニータイム

お疲れ様
今日もここに来るまでに
色々あったんでしょ?
嬉しいことも悲しいことも
とりあえずその辺に置いておいて!

いっぱい笑おう
時には泣いちゃおう
素朴で貴重な嗜好品
ここには沢山ある

目立つもの地味なもの
鮮度が自慢の生もの
とりあえず流行りものを頬張りつつ
君だけのお気に入りを探すのもいい

ニコ ニコ ニコとニコ
寄り添うときニコニコ
集まってハッピータイム

ニコ ニコ ニコとニコ
持ちあえたらニコニコ
いつまでもファニータイム

終わらないスマイリームービートゥナイト!!




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